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「あおもり歴史トリビア」第573号(令和5年10月6日配信)

「あおもり歴史トリビア」第573号(令和5年10月6日配信)

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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の村上です。
今年はプラネタリウムが誕生して100年の節目の年です。ドーム状の天井に星空を投影して天体の動きを示すプラネタリウムはドイツのカールツァイス社によって開発され、大正12年(1923)10月21日にドイツ博物館で試験公開されました。

その後、プラネタリウムは世界各地に広がり、昭和12年(1937)には大阪市立電気科学館に日本初のプラネタリウムが設置されました。日本プラネタリウム協議会のホームページによると、日本にはプラネタリウムが478施設作られ、そのうち296施設が稼働しているといいます(2023年7月現在)。

現在、国内で稼働しているプラネタリウムの中で最も古いものは兵庫県明石市の明石市立天文科学館に設置されているカールツァイス社製のプラネタリウムで、昭和35年に運用を開始しました。
一方、国産プラネタリウムでは東京海洋大学に設置されている五島光学製の「M-1型」(昭和40年運用開始)が最も古いそうです。この「M-1型」は令和3年(2021)に国立科学博物館により「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されました。

そしてこの春、「M-1型」と同じく「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されているプラネタリウムの一つが投影を終了しました。それは山口県山陽小野田市の青年の家天文館に設置されていたミノルタカメラ株式会社(現コニカミノルタプラネタリウム株式会社)製「MS-10」の1号機です。昭和41年に運用を開始しましたが、建物や設備の老朽化により天文館は3月末をもって閉館しました。

「MS-10」はミノルタカメラ株式会社が初めて量産品として開発したプラネタリウムで、合計58台が製造されました(コニカミノルタプラネタリウム株式会社ホームページによる)。青森市中央市民センターのプラネタリウム(昭和44年10月運用開始)もその一つです。山陽小野田市青年の家に設置された1号機が投影を終了したことにより、現在稼働している「MS-10」の中では中央市民センターのプラネタリウムが最も古いものとなりました(日本プラネタリウム協議会ホームページ「プラネタリウム一覧」による)。
「MS-10」の特徴は「恒星全体がチカチカと輝く」演出をすることができる「キラメキ装置」を備えていることです。星の瞬きを再現する技術は当時としては画期的だったそうですよ。

プラネタリウム100周年という節目の年に、中央市民センターのプラネタリウムへ足を運んでみてはいかがでしょうか。投影スケジュールや休館日の情報は青森市ホームページでご確認ください。


《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp

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  • 登録日 : 2023/10/06
  • 掲載日 : 2023/10/06
  • 変更日 : 2023/10/06
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