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ここ十和田でしかみることができない38点の恒久設置作品が展示されている常設展は、草間彌生、ロン・ミュエクなど世界で活躍する33組のアーティストによるコミッションワークにより構成されています。また常設展スペースのほか、文化芸術活動の支援や交流を促進する拠点として、ギャラリースペース、カフェ、市民活動スペースなど、多様な機能を持ちます。
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは!歴史資料室の鈴木です。
先週から始まった館内展示「旅の思い出〜旅の記録からみる青森〜」では、青森を訪れた文人たちが残した旅の記録を紹介しています。そこで今回は「文人」と「旅」に関する本を中心に展示図書を選びましたので、その中から何冊かご紹介したいと思います。
まず、「文人」に関する本からは『牧水の恋』(俵万智著 2018年)です。
旅と酒を愛した若山牧水は、「白鳥は哀しからずや海の青そらのあをにも染まずただよふ」の句を詠んだ若き頃、苦しい恋をしていました。この本では、平成18年(2006)に若山牧水賞を受賞した著者が、牧水の足跡や歌の変遷、推敲した時期などを手掛かりに、その恋の軌跡を読み解きます。
さらにもう1冊。『ぼく、牧水!―歌人に学ぶ「まろび」の美学』(伊藤一彦・堺雅人著 2010年)は、俳優の堺が高校時代の恩師であり現在は若山牧水記念文学館館長の伊藤先生と、酒を酌み交わしながら同郷の歌人・牧水について語り合う対談本です。牧水の歌を通して、恋・旅・酒等々について語る旧友のような師弟関係が素敵です。
また、青森を訪れたひとりに英国人女性イザベラ・バードがいます。イザベラは明治11年(1878)8月に青森町を訪れ、短い滞在時間ではありましたが、その時の印象を書き残しています。故国では病弱だったというイザベラが、1人で果敢に世界を旅したのはなぜなのか。『イザベラ・バード 旅の生涯』(オリーヴ・チェックランド著 川勝貴美訳 1995年)では、そんな彼女の波乱万丈な人生が紹介されています。
「旅」に関する本からは、『船旅の文化誌』(富田昭次著 2022年)をご紹介します。豪華客船、連絡船、移民船…船旅にもいろいろありますね。この本では小説やエッセイ、手記などに描かれた船旅のようすや、絵はがき・旅行パンフレットなどの資料を示しながら江戸時代末期から戦前期までの様々な船旅を紹介しています。
例えば、建築家のブルーノ・タウトは昭和8年(1933)に来日した際、船室の寝台に美しく畳んで置かれた花毛布を見て日本の文化に感心したことを著書『ニッポン』に記しました。また沈没したタイタニック号の乗船者で唯一の日本人だったミュージシャン細野晴臣の祖父は、その体験を手記に残しています。また、ロンドン留学の際に船酔いに苦しんだ夏目漱石の日記、スエズ運河で衝突事故に遭った林学者の本多静六の自伝など、船旅のエピソードが満載です。当時の雰囲気が伝わる写真や絵も多数掲載されています。
館内展示「旅の思い出」は7月1日までです。ぜひ図書館8階へ足をお運びいただければと思います。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
青森市新町一丁目3番7号
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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